画像や動画など視覚的に楽しめるインスタグラムの中に、リールという機能があります。
リールは、90秒までの動画を投稿でき、写真や画像などのフィード投稿よりも外部のユーザーに表示されやすいことから注目されています。
しかし、「リールって何ができるの?」とリールをよく見るけれど、実際はよくわからないという方もいるのではないでしょうか?そこで本記事では、リールについて紹介します。
インスタグラムにはストーリーなどの機能もあり、違いがわからないという方もいるでしょう。リールとストーリーズの違いやリールの特徴を紹介しているので、ぜひ参考にしてリールをビジネスに効果的に活用してください!
リール動画とは
リールとは、インスタグラムで投稿できるショート動画です。90秒までの動画を作成・投稿できます。
スマホ画面いっぱいに表示される縦長の動画は、没入感がありフォロワー以外のユーザーにもリール投稿が表示されやすい特徴があります。また2021年4月には、他のリールとのコラボレーション動画を作れる新機能「リミックス」がリリースされました。
インスタグラムのアプリ内でリール動画を編集もでき、テンプレートと呼ばれる機能を使って、簡単に人気動画のようなリールをが作成できます。
同じような縦長のショート動画を投稿できるSNSとして、TikTokがあります。インスタグラムのリールは、ショート動画に特化したTikTokの躍進もありMeta社が導入した機能です。TikTokは、10代のユーザーが多く、投稿したショート動画の遷移先はほかのSNSなどアクションが限定的です。
一方、インスタグラムのリールは、20代〜40代の利用者が多く、商品タグを使って外部のWebサイトにつなげるなど、オンラインショッピング機能を追加できます。
リールの特徴
リール機能の特徴として、以下の3つを紹介します。
1.クリエイティブな動画を楽しめる
リールを活用すれば、音楽・倍速・エフェクト・タイマー・位置合わせ・リミックスといった機能を活用して、より創造性のある面白い動画を楽しめます。
- 音源:ミュージックライブラリから曲を検索してBGMにできる
- 倍速:0.3倍速から4.0倍速まで再生速度を変更できる
- エフェクト:Instagram公式またはクリエーターが作成した演出・効果を適用できる
- タイマー:タイマー撮影時間、およびコマ撮りの撮影時間を設定できる
- 位置合わせ:連続して見えるコマ送り動画を撮る際、位置合わせをできる
- リミックス:画面を2分割して、片方に他の人の動画、一方に自分の動画を載せてコラボ演出ができる
2021年4月の新機能「リミックス」はTickTockのデュエット機能に似ている機能です。芸能人や他の人の動画を使って、同じ動きをしたりコラボレーションしたりして共演を楽しめる機能として人気があります。
2.フォロワー以外への露出が高い
リールは以下の5箇所に表示でき、フォロワー以外の目にもとまりやすいのが特徴です。
特に2、3はフォロワ―以外の目に止まりやすくなります。より多くの人に見てもらいたい、フォロワーを増やしたいという方は活用するとよいでしょう。
- フィード:フィードにも投稿すると、フォロワーのタイムラインに表示される
- 発見(検索)タブ:投稿検索のタブ。フィード投稿と同様に検索結果として表示される
- リールタブ:リール投稿だけのタブ。フォロワー以外にも公開される
- 投稿アカウントのプロフィールページ:自分のプロフールのリール専用タブに表示される
- ストーリーズ:ストーリーズとしてシェア可能。フォロワーのタイムライン上部に表示される

リールが表示される場所の詳細について知りたい方は、下記記事をご覧ください。
【2023年最新版】インスタグラム「リール」のやり方を簡単解説!
3.ヒットすると何千回再生されるバズ力がある
面白い動画やトレンドを作るような動画はあっという間に何千回も再生され、いわゆる「バズる」可能性があります。
Instagram公式が目指す以下のようなコンテンツは、Instagramによっておすすめ動画に選ばれるからです。
- 幅広い人に面白いと感じてもらえる
- 新しいトレンドを作る
- 縦向きで撮影されている
- 多様なバックグラウンド、考え方を持ったクリエーターの作品
Instagramのストーリーズとの違い
インスタグラムの中に、ストーリーズがあります。ストーリーズも動画を投稿できますが、リールと違い、60秒までの動画が投稿できます。また、投稿後24時間経過すると、投稿が削除されることがストーリーズの特徴です。
ストーリーズを投稿すると、アカウントのアイコン周りが赤く縁取られ、フォロワーのホーム画面上部に表示されます。
自身のアカウントのホームに表示されるストーリーズは、フォローしているユーザーのストーリーです。フォローしていないユーザーのストーリーズは、相手のアイコンをタップすることで表示できます。
ストーリーズは閲覧したユーザーを確認できますが、リールは再生数のみ確認できます。
ストーリーズ | リール | |
表示場所・露出度 | フォロワーの画面上部にストーリーズアイコンで表示される。フィード投稿にもシェア可。 ※フォロワー以外の目にはとまらない | リールタブ、発見(検索)タブ、プロフィール、フィード投稿、ストーリーズに表示できる。 ※フォロワー以外の目にもとまりやすい |
表示期限 | 24時間たつと消える | 表示の有効期限はなし |
機能の目的 | 24時間限定なのでその時のライブ感を楽しむ | フィード投稿では伝えきれないイメージや世界観を楽しむ、フォロワー以外への発信 |
足跡 | 足跡を確認できる | ・足跡はつかない ・再生回数は誰でも見られる |
動画の長さ | 60秒までの動画 | 90秒までの動画 |
その他の動画機能 | ・文字やスタンプだけの動画を作成できる ・写真、動画を投稿できる ・キャプション機能はなし ・ダイレクトメッセージを送れる | ・動画のみを投稿できる ※写真投稿は不可 ・キャプション機能あり(フィード投稿と同様) ・「いいね」やコメントで交流できる |
Instagramのハイライトとの違い
インスタグラムには、ハイライトという機能があります。ハイライトは、アカウントのプロフィール欄(コンテンツ上)に表示されます。ストーリーズは24時間経過すると削除されてしまいますが、ハイライトを使うことで、24時間後もストーリーを表示できます。

カテゴリー別にストーリーをまとめられる点も、ハイライトの特徴です。さらに、ハイライトのアイコンを長押し「リール動画に変換」をタップすると簡単にリール動画が作成できます。

リールとの違いは、表示される箇所です。リールはプロフィールのグリッド、リールグリッド、発見タブなど表示される箇所が多いことが特徴です。
基本的な使い方【見方】
リールはリールタブ、発見タブ、プロフィール、フィード投稿、ストーリーズの5か所に表示されます。またリール動画の画面では、使用した音源の情報やキャプションを見られます。
基本的な使い方【投稿】
新規登録画面からリールを投稿する方法を紹介します。
- 投稿画面で長さ・音楽などを設定
- Instagramアプリで動画撮影
- スタンプ、ペイントなどで加工
- キャプション入力・カバーを選択
- 投稿方法を選んで投稿(リールのみに投稿、フィード投稿あり、ストーリーのみに投稿)
リールの見方、投稿方法の詳細を知りたい方は、下記記事をご覧ください。
【2023年最新版】インスタグラム「リール」のやり方を簡単解説!
リールで再生回数を増やすには?
リールを投稿するなら、多くのユーザーに表示されたいと思いますよね?多くのユーザーに表示される可能性のあるリールも、単に動画を投稿するだけでは表示回数は増えないでしょう。
そこでリールの再生回数を増やすためのポイントを、3つ紹介します。
トレンドを取り入れる
トレンドを取り入れた編集をしましょう。例えば、リールにはBGMとして音楽を追加できます。音楽にもトレンドがあり、人気の音楽を使うことで表示されやすくなる傾向があります。
リール作成する際に、BGMを選択できます。すると、表示される音楽の中で「↗︎」がついているものがあります。これは、人気が上がっている音楽につく表示ため、動画に合わせて人気のある音楽を選択すれば再生回数が増える可能性があります。

また、1秒ごとにシーンが切り替わる動画や音楽に合わせて動画や写真など、編集方法にもトレンドがあります。リールにはテンプレート機能があるため、人気のリールのテンプレートを活用すれば簡単に編集できるのでおすすめです。

開始数秒を意識知る
インスタグラムのリールを見ていると、スクロールをしながら次々に動画が表示されます。
動画開始の数秒で興味がないと判断されると、次のリールへ移動してしまうため、開始数秒でユーザーの興味を惹きつけることが大切です。インパクトのある動画や言葉などを使って、ユーザーの興味を惹きつけましょう。
テロップを入れる
テロップなどの文字を入れた投稿も人気です。リールは音楽や音声を楽しめますが、電車の中など音が聞き取りづらい状況で見ている人もいます。テロップがあると、動画の内容を音声なしでも楽しめるためより多くのユーザーに見てもらいやすくなるでしょう。

リールの活用方法
リールは個人や企業など、さまざまな目的と用途で使用されています。ここでは、リールの活用方法を見ていきましょう。
個人の活用方法
個人の利用では、以下のような動画で興味・関心を集めている例があります。
- 赤ちゃんや子供、動物の面白い・癒される・珍しい動画
- 見て楽しいインパクトのあるダンス動画
- 行きたくなるような旅行の思い出動画
- インパクトのある食べ物や景色の動画
- メイクやファッションのBefore・After動画
ビジネスでの活用方法
個人以外に、ビジネスにおいて企業などで活用している事例を3つ紹介します。
クラシル(レシピ動画サービス)
国内No.1のレシピ動画サービス「クラシル」の公式Instagramでは、短縮バージョンのレシピ動画をリール配信しています。中には再生回数が200万回以上のものも!レシピ詳細はクラシル公式アプリを見てもらうように誘導しています。

Mr.CHEESECAKE(チーズケーキ専門店)
ミスター・チーズケーキは実店舗を持たずに、インスタで人気となったチーズケーキ専門店です。リール動画には、フォロワー数より多い18万回以上の再生動画もあります。
商品の告知以外にチーズケーキ作りの裏側の動画もあり、よりお店の想いが伝わったり信頼感アップにつながったりするでしょう。

CHERIE hair design(美容室)
福岡県にあるシェリ・ヘアデザインでは、Instagramでヘアアレンジ動画をリール配信しています。ヘアアレンジが気に入った人が美容室のサイトを訪れるよう、プロフィール欄は美容室のサイトリンクが貼ってあります。

リールについて知っておきたいこと!
リール動画を楽しむにあたり、知っておきたいことを3つ紹介します。
表示順はアルゴリズムで決まる
リールがリールタブや発見タブに表示される順番は、Instagramのアルゴリズム次第です。アルゴリズムには、新しさ、興味や関心などが関係しています。表示順は設定できないですが、興味・関心を持った投稿に「いいね」やコメントをしたりすると関係性が生まれ、表示順に影響します。
リールタブは表示したとたん音が出る
リール投稿だけを見られるリールタブは、表示したとたん音が出るので要注意です。スマホを消音モードにしていても音が出るため、見る際は注意しましょう。
音を消す方法
・画面を一回タップする ※Instagramアプリを一度閉じるとリセットされるので注意
・スマホの音量ボタンで調整する
リールに足跡機能はない
先述したように、リールでは誰か閲覧したか足跡が残りません。ストーリーでは、閲覧者を確認できますがリールは再生数のみとなっています。相手のリールを見て、バレるようなことはありません。
Instagramのリールはよりクリエイティブな動画を楽しめる!
リールは音源を付けたりコマ撮り動画を作れたりするだけでなく、新機能によりTickTockのようなコラボ動画も楽しめます。またフォロワー以外への露出が高いため、活用すればより多くの人に見てもらえたりフォロワー獲得にもつながりるでしょう。
ビジネスにつなげたい個人や企業も、リールを活用して世界観を伝えイメージアップにも役立ちます。他の人のリール動画を楽しみながら、リールを活用してインスタグラムでの発信を楽しんでくださいね。