エステサロンはインスタグラムと相性の良いジャンルの一つです。
インスタグラムには、エステや美容に関心の高い世代のユーザー層もたくさんいます。
また、写真映えもするジャンルのため、ユーザーの興味関心を惹きつけやすいことが特徴です。
今回はエステサロンが集客を目的にしたインスタグラムの活用について紹介します。
ぜひインスタグラムの有効活用にご一読ください。
エステサロンがインスタグラムを活用するメリット
エステサロンがインスタグラムを活用して集客するメリットを5つ紹介します。
ユーザー層(女性・年齢)
インスタグラムのメインのユーザー層が女性ということです。
インスタグラムは、日本国内で3000万人以上が利用しています。
さらに、以下のデータからも分かるように、20代30代のユーザー層が最も利用率が高くなっています。
エステに関心が高い世代が利用しているSNSがインスタグラムです。
(参考元:令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 )
また、利用率も女性の方が高くなっています。
エステに興味関心があり、来店する確率の高いユーザー層が日常的にインスタグラムを利用しています。
インスタグラムを使った発信は、来店につながる顧客層へ直接アプローチできる効果があります。
(参考元:2021年12月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ)
検索ができる
インスタグラム内で検索ができます。検索結果から、見込み客となるユーザーと接点ができる可能性があります。
インスタグラム内の検索方法は以下の4つです。
- ハッシュタグ
- キーワード
- 位置情報
- アカウント名
従来のSNS内の検索方法として主流となっていたハッシュタグ検索を利用して検索したり、位置情報から最寄りのエステサロンの投稿を検索する方法があります。
最近では、キーワード検索も導入されています。
ハッシュタグ検索では2語以上で検索できませんでした。キーワード検索では、「エステ 東京」など2語以上で検索ができ、利便性が向上しています。
さらに、このキーワード検索は投稿だけでなくアカウントもヒットします。
気になるエステサロンがあれば名称で検索し、直接アカウントをリサーチすることもできます。
ファン化
インスタグラムは、ユーザーとのコミュニケーションが気軽にできる点が魅力です。
たとえば、いいね・コメントなど日常的に投稿にするものや、ストーリーズのアンケート機能やライブ配信、DMがあります。
従来は、店舗で直接信頼関係を築く必要がありましたが、インスタグラムのコミュニケーションにより来店前から信頼関係の構築が可能になりました。
アカウントのフォロワーや潜在顧客と信頼関係を深められる点がメリットです。
投稿スタイルと相性がいい
インスタグラムは写真や動画を使って視覚で楽しむSNSです。
そのため、ファッションや美容ジャンルでインスタグラムとの相性がいいとされています。
エステサロンも、店舗の写真や美容に関する情報など、20代30代、さらに女性ユーザーが興味をいただきやすい専門性のある情報を発信しやすいことがメリットです。
最新情報を手軽に掲載できる
エステサロンの最新情報を手軽に更新できる点も、インスタグラム活用のメリットです。
インスタグラムをホームページのように活用することで、手軽に最新情報をユーザーに届けられます。
ホームページは管理費用としてサーバー利用料など費用もかかりますが、インスタグラムは無料で始められます。
手軽に投稿や情報を掲載でき、直接ユーザーへ伝えられる点が魅力です。
エステサロンのインスタグラム活用のポイント
ここでは、エステサロンがインスタグラムを活用するためのポイントをお伝えします。
アカウントの統一感
アカウントの統一感は、ユーザーの第一印象を左右する重要なポイントです。アカウントの統一感が出るように、投稿内容に気を配りましょう。
まず、フィードと呼ばれるアカウントの投稿一覧がみられる場所です。投稿の1枚目の画像が並ぶフィード欄は、アカウントの世界観がよくわかる場所です。
例えば、エステに関係のない写真や統一感の感じられない色使いは、アカウントに魅力を感じにくくなってしまいます。
パッと見たときに、「おしゃれだな」「フォローしておいたら良い情報が手に入りそう」などとユーザーに何らかのメリットが伝わる投稿内容が大切です。
また、プロフィール名と投稿内容が合致していることも重要です。
プロフィール名にエステサロンと記載があるアカウントが、ランチの画像や飼っているペットの写真の投稿を続けていると、インスタグラムにどんなアカウントなのか伝わりにくく、露出が制限されてしまいます。
プロフィール名と投稿内容が一致するとインスタグラム側が専門性を判断し、ユーザーの興味関心に合わせ発見タブに投稿を掲載します。
そのため、インスタグラム側に「どんな投稿をしている人なのか」伝える必要性があります。
インスタグラムは、見た目の統一感と、プロフィールと内容の合致が重要です。
問い合わせ窓口
インスタグラムからの問い合わせを活用しましょう。
ホームページの問い合わせ欄よりも、インスタグラムのDMを使って気軽に問い合わせするユーザーもたくさんいます。
そのため、問い合わせというボタンを設定したり、DMは定期的にチェックするなど、ユーザーの問い合わせにも対応しましょう。
フォロワー以外のユーザーがDMを送付してくる場合もまります。
リクエスト欄に保管されることがあるので、リクエスト欄のボックスもこまめにチェックしましょう。
投稿内容・投稿頻度
投稿内容や投稿頻度もインスタグラムに評価されるポイントです。
まずプロフィールと合致する投稿内容が重要とお伝えしました。例えば、エステサロンの店舗の様子やスタッフ紹介があるでしょう。
しかし、自社の紹介だけでは見込み客となるフォロワーを集めにくい場合があります。
そこで投稿内容は、美容に関するお悩み解決系や、エステサロンに通う人に向けて準備するポイントやお手入れ方法などを発信すると、インスタグラム側にも認知されやすく、フォロワー以外のユーザーへの露出も増えてきます。
また投稿頻度も大切なポイントです。1日1回または2日1回の投稿が、望ましいとされています。
頻繁すぎる投稿は、フォロワーに不快感を与える場合もあります。投稿が少なすぎる場合は、インスタグラム側に認知されてくくなるデメリットがあります。
さらに、ストーリーズ・リール・ライブ配信などインスタグラムの機能をふんだんに利用するとより露出度が上がる傾向があります。
動画レッスン
インスタグラムの機能をフル活用するアイデアとして、ライブ配信やリールなどの動画がおすすめです。
例えば、ライブ配信を活用して美容に関するレッスンをします。興味関心のあるフォロワーが試聴してくれることで、フォロワーとの親密度が深まります。
リール動画を利用して施術風景を伝えると、フォロワー以外のアプローチも可能になります。
店舗内を案内する動画ツアーなど動画を活用し、よりフォロワーとのコミュニケーションが深まめましょう。
インスタグラム広告
インスタグラムには広告を掲載できます。広告料は1日1ドル〜と少額から始められることがメリットです。
インスタグラムは拡散性が低いSNSのため、広告を使った露出も効果的です。一方で、ユーザーは宣伝や広告に敏感で、広告を見た瞬間に拒絶することもあるでしょう。
インスタグラム広告の特徴は、ユーザーの投稿の合間に表示されます。また、広告自体も投稿のように宣伝色が強く出にくい形を取ることで、自然にユーザーの目に止まるメリットがあります。
また、反応の良かった投稿をそのまま広告・宣伝として利用することで、広告用の画像や動画を作る手間を省き、アカウントの認知度アップを期待できる効果があります。
エステサロンが活用したいインスタグラムの機能
エステサロンが活用したいインスタグラムの機能を紹介します。
位置情報
投稿に位置情報を入れましょう。
エステサロンに通うためには、生活圏内であることが通うきっかけになる人も多いでしょう。
どこにあるかわからないエステサロンは通いにくく、投稿を見ているだけになってしまいます。
位置情報を取り入れると、位置情報で検索したユーザーに投稿を発見してもらえることがあります。
フォロワー以外のユーザーに投稿を見てもらえるチャンスが広がるため、投稿には位置情報も取り入れて見てください。
インサイト機能
ビジネスアカウントに変更すると、インスサイト機能が見られるようになります。
インサイト機能は、アカウントや投稿のデータを無料で確認できる機能です。
例えば、投稿のリーチ数(表示された回数)・投稿を見た人の流入経路・フォロワーの属性などです。
インサイト機能をみると、リーチ数が多いけれどいいねが少ない投稿や発見タブからの流入があった投稿、フォロワーが増えた投稿など、反応の良い投稿悪い投稿の違いを比較できます。
より多くのユーザーへ認知度を向上させるための投稿の改善点が見つかり、アカウント運用に活用できる点がメリットです。
インスタグラム活用の注意ポイント
インスタグラムを活用する上で注意したいポイントがあります。
炎上に注意する
インスタグラムは拡散性が低いSNSですが、不適切な投稿をした場合は炎上してしまうこともありえます。
不適切な発言や不快にさせてしまう発言は、サロンの信頼性を低下させてしまいます。
発信内容には責任を持ち、発信前は不適切な内容ではないかどうか一呼吸おいて確認することも大切です。
薬機法を考慮した表現に気をつける
エステサロンで情報発信をする場合、気をつけたいポイントとして薬機法があります。
直接規制の対象ではないエステサロンですが、その表現には注意しておくといいでしょう。
例えば、自社で開発販売している化粧品を紹介する場合、「シミが消える」「むくみを解消する」など医療機器のような表現をしてしまうと薬機法違反となってしまいます。
また、「エステだけで痩せる」といった表現も景品表示法に抵触する場合があるため。食事や運動も必要であることをはっきり明記することも大切です。
まとめ
エステサロンはインスタグラムとも相性が良く、効果的に活用することで集客も見込めるでしょう。
インスタグラムを通して、ユーザーは気軽に問い合わせやコミュニケーションができます。
さらに、ユーザーにとって有益な情報を発信し続けることで、リピーターとなるユーザーのファン化の効果も期待できます。
しかし、発信を続ける上では注意するポイントもあります。
コンプライアンスが厳しい今、文章の表現には十分に配慮が必要です。
炎上防止や薬機法に抵触し、サロンの信頼を下げてしまわないよう注意して発信しましょう。