飲食店を経営されている方で、「SNSからの集客を伸ばしたい」と考える方は多いのではないでしょうか?
数あるSNSの中で、インスタは飲食店と相性が良いため、積極的に活用したいプラットフォームです。
しかし、投稿を続けていても効果が出ないとお悩みの飲食店も少なくありません。
そこで今回は、データから見る「なぜインスタが最適なのか?」といった理由から、「インスタで集客ができない原因」「インスタで集客を成功させる方法」まで詳しく解説いたします。
インスタが飲食店の集客に最適な理由
まずは、インスタと飲食店の現状から、インスタに時間をかけるべき理由をご紹介します。
- インスタによる飲食店の認知度向上
- ビジュアル重視の投稿に最適
順番に解説いたします。
インスタによる飲食店の認知度向上
「インスタをきっかけに飲食店を知る」というユーザーが増加していることから、インスタによる集客数の向上が期待できます。
実際に、COLLINS(コリンズ)株式会社による「飲食店の選び方」に関するアンケート調査結果(2025年)によると、飲食店を知るきっかけとして1位がInstagram で71.1%という結果に。
7割以上の人がInstagramから情報を集めており、Instagramが飲食店の認知拡大において重要な役割を果たしていることが分かりました。

特にインスタでは、反応の良い投稿はフォロワー以外にも表示されやすいという仕組みがあるため、今すぐ飲食店を探していない人にも自然とお店を知ってもらえるというメリットがあります。
このように、Instagramは飲食店の認知度を高めることができ、集客に最適なプラットフォームであることが分かります。
ビジュアル重視の投稿に最適
インスタは、写真や動画などのビジュアルを重視しているSNSです。
そのため、料理との相性が抜群であり、ユーザーの「食べたい」「行ってみたい」という気持ちを自然と引き出すことができ、来店数の増加に繋がります。
写真で魅力的に魅せることができれば、話題になり、多くのユーザーに届きやすくなります。

このように、インスタはビジュアル重視のSNSのため、料理写真との相性が抜群です。魅力的な料理写真を投稿することで、多くのユーザーに届けられるような投稿を目指しましょう。
飲食店がインスタで集客できない3つの原因
「普段から投稿しているのに集客に繋がらない」という飲食店も存在しています。
なぜ集客できないのか、その原因は3つあります。
- 投稿のクオリティが低い
- ハッシュタグが少ないかいつも同じ
- 投稿頻度が少ない
順番に解説いたします。
投稿のクオリティが低い
1つ目は、投稿のクオリティが低いという理由です。
思いつきで撮影した写真や、お店とは関係のない写真を投稿していませんか?
料理の写真が美味しそうに見えなかったり、クオリティにこだわらない写真を投稿していると、お店への印象が悪くなる可能性もあります。
ビジュアル重視のSNSだからこそ、しっかりとコンセプトを設計し、クオリティの高い写真や動画を投稿しましょう。
ハッシュタグが少ないかいつも同じ
飲食店は特にハッシュタグ検索からの流入が多いため、ハッシュタグは欠かせません。
そのため、毎回ハッシュタグが3~5個と少ないか、いつも同じハッシュタグを付けている場合は、フォロワー以外のユーザーに表示される機会が減り、集客効果が半減してしまいます。
また、飲食店を探す際に、写真や雰囲気・口コミなどの情報を一度に確認できるという理由から、若年層を中心に、インスタでハッシュタグ検索を活用しているという人が増えています。
このようにハッシュタグを疎かにせず、効果のあるハッシュタグを付けて投稿することが、集客を成功させるうえで大切な要素であることが分かります。
効果的なハッシュタグの付け方については、「【STEP4】ハッシュタグを研究する」で詳しく解説しています。
投稿頻度が少ない
投稿頻度が少ないことも、集客ができない原因の1つです。
理由は2つあります。
- 最新情報が得られず、ユーザーがフォローするメリットを感じられない
- アルゴリズムの観点から、フォロワー以外に表示される機会が減る
インスタにはアルゴリズムが存在し、反応が良くアクティブなアカウントが伸びやすい傾向にあります。そのため、投稿頻度が少ないと反応が悪くなり、フォロワー以外への露出が減ります。
投稿頻度については、可能であれば毎日投稿が望ましいですが、過度な投稿はフォロワーに飽きられる可能性もあります。また、インスタは投稿の「量」ではなく「質」を重視しているため、中身のない投稿を量産しても逆効果になることがあります。
そのため、「質」を確保しながら投稿頻度を保つためには、最低でも週2回以上の投稿が望ましいでしょう。
飲食店がインスタ集客を成功させる鍵はアルゴリズム
飲食店がインスタ集客を成功させるためには、インスタのアルゴリズムに沿って運用することが大切です。
そもそもアルゴリズムとは、インスタ側が決めているルールのことであり、「発見タブに表示させる基準」や「ストーリーズの左から何番目に表示させるか?」を決めています。
このアルゴリズムは全てが公表されていないので、明確には分かりません。
しかし、公式から提供されているアルゴリズムから、インスタを伸ばすうえで効果的な施策が2つあります。
- 発見タブを意識
- ストーリーズでフォロワーとコミュニケーションを
順番に解説いたします。
発見タブを意識
1つ目は、発見タブを意識しましょう。
発見タブとは、インスタアプリの下部にある「虫眼鏡アイコン」からアクセスでき、ユーザーの興味関心に合わせてフォローしていないアカウントの投稿(フィードやリール)が表示される機能です。ユーザーの興味関心に沿った投稿がAIにより選定されて表示されています。
いわゆる「バズっている投稿」は、この発見タブの上位に掲載されています。
発見タブに載ることで、新規ユーザーに届きやすくなるため、広告費などをかけずに自店舗を宣伝できます。
発見タブに載るためには、以下の項目を意識しましょう。
- 保存数
- いいね数
- シェア数
- コメント
- 再生時間(リール動画の場合)
インスタ公式サイトにも、これらの指標が大切だと明記されています。
興味の度合いを予測するのに最もよい方法は、その投稿に対してアクションを起こす可能性を予測することです。[発見]タブで予測するアクションのうち特に重視するのは、「いいね!」、保存、シェアなどです。
参照:Instagramの仕組みを解き明かす
リールの場合は「楽しさ」が特に重視されます。私たちは利用者を対象に、特定のリールを「楽しい」または「面白い」と感じるかを調査してフィードバックを集め、利用者が楽しめるリールを見極められるように努めています。その際は、フォロワー数があまり多くないクリエイターにも目を向けています。予測を立てるうえで重要なのは、リールを最後まで見る、「いいね!」する、「楽しかった」や「面白かった」とコメントする、音源ページに移動する(自分のリールを作ってみたいという刺激を受けたことを意味します)などのアクションです。
参照:Instagramの仕組みを解き明かす
インスタのアルゴリズムを味方につけるためには、まずは既存のフォロワーからの反応(いいねや保存・コメントなど)を増やすことが重要であることが分かります。
そのため、日々の投稿からの反応率を増やし、発見タブに載ることを意識した運用を心がけましょう。
アルゴリズムに沿った具体的な運用戦略については、以下の記事で解説しています。
ストーリーズでフォロワーとコミュニケーションを
ストーリーズでフォロワーとコミュニケーションを取ることも、アルゴリズムの観点から大切な要素になります。
インスタはフォロワーとの双方向のコミュニケーションを重視しています。フォロワーとの親密度が高くなることで、投稿が表示されやすくなり、リーチ拡大に繋がります。
よく「DMからのお問い合わせは受け付けておりません」とプロフィールに記載しているアカウントは、コミュニケーションの機会を逃してしまうため、もったいない行動です。
コミュニケーションを増やすための具体的な行動については、「【STEP6】ストーリーズ機能を積極的に活用する」で解説しています。
飲食店がインスタ集客を成功させるための具体的なステップ
飲食店がインスタ集客を成功させるために、なんとなく運用していては時間を無駄に使ってしまうことにもなりかねません。
ここからは、集客を成功させるためにやるべき具体的なステップを解説します。
- メインのターゲットを設定する
- ターゲットに合わせた発信のコンセプトを決める
- 写真や動画にこだわって投稿する
- ハッシュタグを研究する
- 位置情報を付ける
- ストーリーズ機能を積極的に活用する
- インフルエンサーに依頼する
順番に解説いたします。
【STEP1】メインのターゲットを設定する
まずはメインのターゲットを設定しましょう。
「誰に届けたいのか」を明確にすることで、ターゲットに刺さる発信が可能になります。
多くの方に届けたいとターゲットを広げすぎて発信してしまうと、結果的に誰の心にも響かない投稿になってしまう可能性があります。また、インスタでは世界観(コンセプト)を統一することが重要であり、その世界観が崩れてしまうと、アカウント全体の魅力も伝わりにくくなります。
まずは、市場分析をして「どんなお客様が来店しているのか」「どのメニューが人気なのか」などを客観的に理解し、最適なターゲットを見極めましょう。
例えば、ビジネス街の近くにお店を構え、ランチタイムにサラリーマンの来店が多い店舗の場合は、
ランチタイムに合わせたインスタ発信や、ボリューム感のあるメニューを中心に発信することが効果的であることが分かります。
このように、「誰に届けたいのか」を明確にすることで、発信内容も自然と固定され、統一感のある投稿ができるようになります。
【STEP2】ターゲットに合わせた発信のコンセプトを決める
ターゲットが決まったら、アカウントの世界観や方向性を決めましょう。
お店のブランディングに沿った運用を行うことで、お店が求めているユーザーに情報が届きやすくなります。
投稿内容の例
| コンセプト | 投稿内容 |
| 自然を意識したヘルシーなカフェ | ナチュラルな雰囲気の投稿/ヘルシーメニューへのこだわり |
| シックで非日常を味わえる空間 | 贅沢なランチメニュー/洗練されたおしゃれな雰囲気 |
| 回転率重視のお店 | 目を引くインパクトのあるメニュー |
このように、コンセプトを設定して、お客様に持ってもらいたいブランドイメージが伝わる投稿を心がけましょう。
そのためには、投稿内容だけでなく、言葉遣いなどのトーン&マナー(トンマナ)や、色味・構図・文字のフォントまで統一することが大切です。
【STEP3】写真や動画にこだわって投稿する
続いて、写真や動画にこだわって投稿しましょう。
魅力的な写真や動画は保存されやすく、その結果、前述したように発見タブに表示されやすくなり、新規フォロワーの獲得にもつながります。
おもわず「行ってみたい」「食べてみたい」と思ってもらえるような、美味しそうな写真や動画を投稿しましょう。
具体的には、自然光を活用したり、構図を工夫することで、看板メニューや新メニューをより魅力的に見せることができます。

写真や動画のクオリティにこだわることで、フォロワーや非フォロワーの興味を惹きつけることができます。
インスタ映えする写真の撮り方については、以下の記事で詳しく解説しています。
【STEP4】ハッシュタグを研究する
続いて、ハッシュタグを研究しましょう。
前述したように、ハッシュタグが少ないか、いつも同じハッシュタグを付けている場合は、フォロワー以外のユーザーに表示される機会が減り、集客効果が半減してしまいます。
ハッシュタグは最大30個まで付けることができます。近年はハッシュタグからの検索も増えているため、以下の項目から自店舗に最適なハッシュタグを考えましょう。
| ハッシュタグの種類 | 具体例 |
| メニュー・料理名 | #パスタ #ピザ #ラーメン #寿司 |
| 店舗のジャンル | #イタリアン #和食 #カフェ #居酒屋 |
| 場所・エリア名 | #東京 #渋谷 #新宿 |
| 利用シーン | #デートスポット #女子会 #テイクアウト |
| 店舗名 | #〇〇カフェ #〇〇レストラン |
| 季節のイベント | #お花見 #ハロウィン #クリスマス |
これらのハッシュタグを単独で使うのではなく、「#池袋カフェ」「#女子会ランチ」のように組み合わせ使うことが大切です。
例えば「#カフェ」の場合は、ビックキーワードといって検索ボリュームが多いため、競合が多く露出がしにくくなります。
そのため、「#池袋カフェ」「#女子会ランチ」のように、キーワードを2個組み合わせたハッシュタグを用いることで、露出を高めやすく、ターゲットに届きやすくなります。
さらに、季節のイベントや流行りに合わせたハッシュタグを使うことで、多方面からリーチ数を獲得できます。
このように、自店舗にとって最適なハッシュタグを日頃から研究することが大切です。
【STEP5】位置情報を付ける
必ず位置情報を付けましょう。
位置情報を設定することで、近隣で飲食店を探しているユーザーに見つけてもらいやすく、集客施策として非常に効果的です。
また、同じ位置情報を付けて投稿された他のユーザーの投稿を見ることができ、口コミとしての役割も果たします。このように、位置情報はハッシュタグと同様の効果が期待できるため、積極的に活用したい機能のひとつです。
また、通常の投稿だけでなく、ストーリーズにも位置情報を追加できます。


位置情報を付けるためには、まず投稿画面から自店舗がスポットの候補として表示されるかを確認しましょう。表示されない場合は、Facebookアカウントからスポット情報を登録することが可能です。
Facebookアカウントからの登録手順
- Facebookにログイン
- 上部にある「その気持ち、シェアしよう」をタップ
- 「チェックイン」をタップ
- 「新しいスポットを追加」をタップ
- 位置情報の「市区町村」を検索窓に入力。候補が表示されたら選択
- 位置情報にレストランの名前や住所を入力し、「作成」をタップ
- 登録完了
集客を安定させるためにはリピーター獲得がカギとなります。その点、近隣住民はリピーターになってもらいやすいため、位置情報を活用したアプローチは飲食店にとって特に効果的な施策となります。
【STEP6】ストーリーズ機能を積極的に活用する
ストーリーズ機能を積極的に活用しましょう。
前述したように、ストーリーズでフォロワーとコミュニケーションを取ることで、アルゴリズム上で有利になり、多くのユーザーに投稿が届きやすくなります。
コミュニケーションの取り方は、DMだけではありません。
以下のような取り組みも有効です。
- コメントは確実に返す
- ストーリーズのリアクション機能を活用する
- インスタライブを活用する
特に、ストーリーズのリアクション機能にある質問Boxやアンケートは、フォロワーが気軽に反応できるためおすすめです。
ただし、投稿が読み飛ばされてしまったり、反応が得られない状態が続くと、かえって逆効果になることもあります。そのため、日頃から継続的に発信して反応率を増やしていくことが重要です。
このように、フォロワーと密なコミュニケーションを取ることで、「発見タブ」への掲載にも繋がり、新規フォロワーの増加に繋がります。
インスタストーリーズの投稿の仕方は、以下の記事で解説しています。
【STEP7】インフルエンサーに依頼する
インフルエンサーに依頼することも有効です。
インフルエンサーマーケティングとは何かというと、SNSなどで多くのフォロワーを持つインフルエンサーに、商品やサービスを宣伝してもらうマーケティング手法です。
インフルエンサーの影響力を活用して、商品やサービスの認知度を高めたり、購買意欲を促進したりする効果が期待できます。
特に飲食店はInstagramとの相性が非常に良く、インフルエンサーに紹介してもらうことで、即効性のある集客が見込めます。

とある飲食店では、インフルエンサーマーケティングを活用したところ、インフルエンサーが投稿をした直後から予約が増え、集客が難しいといわれる6月に、前年対比130%の集客を達成しました。
このように、インフルエンサーマーケティングは予算を抑えながら確実に集客効果を得られる手法として、近年特に注目されています。
飲食店がインスタ集客で気を付けるべき3つのポイント
最後に、飲食店がインスタ集客を成功させるために気を付けるべきポイントをお伝えします。
- 分析を怠らない
- インスタに時間をかけすぎない
- 成果が出るには時間がかかる
順番に解説いたします。
分析を怠らない
日々分析を怠らないようにしましょう。
「どの投稿が反応が良いか」「(リール動画の場合)どのタイミングで離脱されるか」を確認することで、改善点が明確になり、反応の良い投稿を継続して投稿できるようになるためです。
分析はインスタアプリから簡単に確認できます。
インスタのプロフェッショナルアカウント(無料)を設定することで、「プロフェッショナルダッシュボード」が表示されます。

投稿ごとに、主に以下の項目をチェックしましょう。
- 閲覧数(リーチ数)に対する反応率
- 流入元の割合(プロフィール/フィード/検索/リールタブ)
- リール動画の場合:再生時間や離脱されるタイミング
より詳細に分析したい場合は、ホーム率やプロフィールへのアクセス数も確認すると、より明確に改善点が見えるようになります。
インサイト分析の仕方については、以下の記事で解説しています。
ホーム率やプロフィールへのアクセス数については、以下の記事で詳しく解説しています。
インスタに時間をかけすぎない
インスタに時間をかけすぎないことも大切です。
なぜなら、分析や投稿作成に時間をかけすぎると日々の運営が疎かになってしまう恐れもあります。
集客は始めてすぐ成果の出るものではありません。費用と労力のバランスを考え、無理のない範囲で集客を続けることが大切です。
成果が出るには時間がかかる
成果が出るには時間がかかることを理解しておきましょう。
人気のアカウントでも、成果が出るまでに最短でも半年~1年はかかります。
初めは中々フォロワーが増えなくても焦らず、長期的に運用を継続できるような仕組み作りが大切です。
飲食店がインスタ集客を成功させる方法まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
飲食店はインスタと相性が良く、しっかりとした手順に沿って運用することで効果が出やすいジャンルになります。そのためには、日々無理なく継続して投稿できる体制を構築することも大切です。
これまでご紹介した内容を、ぜひインスタ運用に活かしてみてください。







