アパレル企業のインスタ活用成功事例5選!運用のコツも解説

アパレルブランドがインスタグラムで集客・ファンを増やすコツ

アパレル企業はインスタの相性がよく、うまく運用することでブランドの認知拡大や売上の向上に期待できます。そこで今回は実際にアパレル企業がインスタの活用で成功した事例や、運用のコツなどについて詳しく紹介します。

フォロワーを自動で増やす!

インスタツールTOP3

アパレル企業におけるインスタ運用の重要性

アパレル企業はインスタとの相性がよく、うまく活用すれば売上アップやブランドの認知度アップ効果が期待できます。現在Instagramは月間のアクティブユーザー数が3,300万人と言われている人気のSNSです。

またインスタは画像・動画をメインとして投稿するSNSであり、女性の利用者が多いのも特徴です。こういったことからコーディネートの参考にするためや、トレンドのファッションアイテムをチェックするためにインスタを利用するユーザーも少なくありません。

そのためアパレル企業は、うまくアカウントの運用を行うことで、新規顧客の獲得や認知度アップといった効果が期待できるでしょう。

アパレル企業のインスタ活用成功事例5選

実際にインスタを活用して成功したアパレルブランドやアパレル企業の成功例を5つ紹介します。今回紹介するブランド・企業は次のとおりです。

  • GRL
  • UNITED ARROWS
  • BAYCREW’S GROUP
  • COHINA
  • NANO universre

ではそれぞれ詳しく見てみましょう。

GRL

GRL(グレイル)は、流行りのガーリーな服が格安で購入できる、若い女性に人気のファッション通販サイトです。GRLのインスタでは、次のような投稿が中心です。

  • 人気のある芸能人・インフルエンサーを起用した投稿
  • おすすめのコーデ
  • 新作アイテム紹介
  • タグ付け投稿のリポスト など

芸能人・インフルエンサーを多く起用し、ユーザーの購買欲促進やブランドの認知度アップにつなげています。投稿の特徴としては、テキストは短くハッシュタグは多く利用していることが挙げられるでしょう。

ハッシュタグを多く活用することで、ハッシュタグ検索からフォロワー以外にも投稿を見てもらいやすく、新規顧客獲得や認知度アップにつなげています。また「#GRL購入品」や「#grlコーデ」といったオリジナルのハッシュタグも多くあり、ファン発信でもコミュニケーションを取りやすくなっているのが魅力です。

GRL(グレイル)の公式アカウントをチェックする

UNITED ARROWS

UNITED ARROWSは、大人向けにフォーマルな衣服からファッション小物まで幅広くアパレル商品を販売するセレクトショップです。UNITED ARROWSのインスタは、主に次のような投稿が中心です。

  • 商品の写真
  • ブランドのイメージ写真
  • モデルの着用写真
  • 新作紹介 など

基本的にはビジュアルを重視したクリエイティブな投稿が多く、メンズ・レディースを問わずバランスよく紹介されています。一覧を見るとおしゃれな雑誌のようで、ブランドイメージが非常にわかりやすいのが特徴です。

またインスタライブも定期的に開催しており、ここで直接フォロワーとのコミュニケーションを図りファン化を促進しています。ライブ中にDMを送る仕組みもあり、商品購入にもつなげやすくなっています。

UNITED ARROWSの公式アカウントをチェックする

BAYCREW’S GROUP

BAYCREW’S GROUPは、「JOURNAL STANDARD」をはじめさまざまなファッションブランドを展開するアパレルメーカーです。BAYCREW’Sのアカウントでは、複数のブランドについてまとめて情報発信を行っています。主な投稿内容は次のとおりです。

  • テーマに沿ったコーデ紹介
  • スタッフによるアイテム紹介・コーデ提案
  • 新作紹介 など

BAYCREW’Sの投稿は、とにかく見ている人の役に立つ情報が多く掲載されているのが特徴です。投稿の多くではアパレル店員がおすすめの商品を実際に着用してコーデを紹介しているため、モデルが着用するよりもユーザーが実際に着用した際のイメージがしやすく、購買促進につなげています。

また1週間コーデといったテーマに合わせたコーデの提案や、ストールのアレンジ動画など、ユーザーが実際に参考にできる情報を多く提供することで、フォロワーの増加につなげています。

BAYCREW’S GROUPの公式アカウントをチェックする

COHINA

COHINAは、150cm前後の小柄な女性向けに特化したアパレルブランドです。COHINAのインスタでは、主に次のような投稿がされています。

  • 低身長向けコーデ提案
  • 低身長あるある
  • 身長別の着丈感
  • 商品紹介 など

投稿の内容は徹底して低身長の女性の共感を呼ぶ内容にしているのが特徴です。低身長ではなかなか着こなしが難しいアイテムの着方や、低身長の方が気になる着丈感など、低身長の方が求めている情報をしっかりと分析・提供。商品紹介でも、なぜ小柄な女性でもきれいに着られるか、ポイントをアピールすることで低身長の女性に訴求しています。

またブランド自体も150cm前後の小柄な女性向けと絞り込むことで、数多くあるアパレルブランドのなかでも、しっかりと差別化でき、顧客の囲い込みに成功しています。

COHINAの公式アカウントをチェックする

NANO universre

NANO universre(ナノ・ユニバース)は、nano(極小)とuniverse(宇宙)がもつ独創的な世界観を表現したセレクトショップで、オリジナルブランドも展開しています。NANO universreのアカウントでは、主に次のような投稿がされています。

  • スタッフ・街の人のファッションスナップ
  • 商品のイメージ画像
  • ブランドのイメージ動画
  • コラボ動画 など

最も大きな特徴はスタッフや街の人に声をかけてファッションスナップを撮影していることです。それぞれのアイテムやファッションのこだわりを紹介しており、コーデの参考にもできます。

また丁寧に作られた動画も多くアップされており、このアカウント全体が1つのファッションメディアのようで、見ていて飽きのこないつくりになっています。投稿のなかにうまく自社ブランドの商品なども混ぜられており、押し付け感のない自然な形で販売促進につなげているのが魅力です。

NANO universreの公式アカウントをチェックする

アパレル企業がインスタグラムを活用するメリット

アパレル企業がインスタを利用するメリットとしては次のものが挙げられます。

  • 認知度の向上
  • 写真で伝えやすい
  • ブランディング
  • お客様とのつながり
  • コストを押さえたPR
  • 行動喚起をしやすい

それぞれ詳しく見ていきましょう。

認知度の向上

アパレルブランドの認知度アップにインスタグラムを活用できます。インスタグラムは拡散性が低いSNSですが、写真や動画で商品の詳細を伝えやすい・ブランドイメージを伝えやすいなどのメリットがあります。

投稿を継続することでブランドに興味を持つユーザー・フォロワーが増え、結果的に認知度が向上します。実店舗だけでは周辺に生活する人しか知らないアパレルブランドも、インスタグラムを利用することでたくさんの人に知ってもらうきっかけができるでしょう。

写真で伝えやすい

インスタグラムの特徴は、写真や動画によるビジュアルを使った投稿です。洋服は、写真や動画で魅力を伝えやすいでしょう。

自社ブランドの洋服を使ったコーディネートを投稿すれば、洋服を購入した後のイメージがしやすいことも、インスタグラムに投稿するメリットです。さらに、洋服を購入したユーザーも自身のアカウントで、洋服をきた写真や動画を気軽に投稿ができます。

ブランディング

インスタグラムを通じてブランディングができます。ブランディングとは「〇〇といえばあの製品」「あの色使いはあのコンビニ!」というように共通認識をユーザーに持たせることです。インスタグラムは投稿を通して、ブランドの世界観をアピールできます。ブランディングにより、他のアパレルブランドとの差別化ができユーザーに選ばれるブランド力がつきます。

例えば、前述した「COHINA」は、ターゲット層を絞ったブランディングでファッションに悩む小柄女性の共感を集めました。小柄な女性向けという差別化が、ブランド力を高め、ユーザーに受け入れられた例といえます。

お客様とのつながり

インスタグラムは、お客様とつながりが持てます。実店舗やネットショップだけで商品を売買した場合、お客様が買う→製品を届けるという一方通行になります。

インスタグラムを活用すると、ユーザーは製品を購入前に投稿にコメントをしたり、DMで気軽に製品について問い合わせができるなど購入前もコミュニケーションが取れます。購入後は、ユーザーが実際に洋服を着た投稿をリポストすることで交流を深め、リピート率向上も期待できます。

コストを押さえたPR

インスタグラムは無料でPRができます。インスタグラムの開設・投稿は無料です。発信を続けることで、インスタグラム内で露出が増え、PRにつながります。

売り上げはあげたいけど広告費用がないとお悩みのアパレルブランドにとって、無料で始められ、たくさんのユーザーにPRできるインスタグラムはぜひ活用したいSNSです。インスタグラムを活用すれば、コストを抑えてプロモーションが可能になるでしょう。

行動喚起をしやすい

アパレル企業がインスタを利用するメリットとしては、ユーザーの行動を喚起しやすく、直接売上につなげやすいことも挙げられます。インスタにはショッピング機能と呼ばれる機能があり、これが商品販売をサポートしてくれます。

ショッピング機能とは、画像・動画に写った商品の詳細情報を表示する機能で、通販サイトへのリンクを貼り付けて誘導も可能です。他のSNSはユーザーが欲しいと感じてから通販サイトに行くまでの工数が多く、実際に購入するまでに顧客の熱が冷めやすいデメリットがあります。

しかしショッピング機能では、ユーザーが欲しいと感じてからすぐに通販サイトへ移動できるため、商品に対する興味・関心が強い状態を維持し、売上につなげやすくなるでしょう。

アパレル企業がインスタアカウントを運用するコツ

アパレル企業がインスタカウントを運用する場合は、次のようなポイントに注意しましょう。

  • ストーリーズ・ハイライトの活用
  • ライブ配信を行う
  • UGCの活用
  • ブランドコンセプトが伝わりやすいコンテンツ作成
  • フォロワーが求めるもの・アカウント強みを理解する
  • コメント・いいね・フォローバックは積極的に
  • インスタグラマーを起用する
  • ニーズに合ったハッシュタグの選定
  • インスタ広告を活用する

ではそれぞれ詳しく紹介します。

ストーリーズ・ハイライトの活用

ストーリーズを発信後は、ぜひハイライトに投稿をまとめましょう。ハイライトは、プロフィール下にアイコンで表示されます。

ハイライト画像

例えば、トップス・ボトムス・シューズなどアイテムごとにストーリーズで紹介したものをハイライトにまとめる・カラー別にまとめるなど、ハイライトも活用してみましょう。ストーリーズにはリンクスタンプや商品タグをつけ、ユーザーが購入ページに移動しやすい工夫をすればさらに効果的です。

インスタライブ配信を行う

インスタライブ配信をして親近感と情報を伝えましょう。ライブ配信で新作の紹介をしたり、スタッフによるコーディネートの紹介をするなど、生配信の特徴を活かして商品を紹介しましょう。

ライブ配信で商品を紹介した後は、購入方法を紹介すると購入率が上がります。インフルエンサーやスタッフアカウントとコラボするなどして、双方のフォロワーへアプローチも可能です。フォロワーの増加やファン化が見込めるライブ配信を、ぜひ活用しましょう。

UGCの活用

UGCを活用して、お客様との交流を深めましょう。UGCとは、ユーザーが作成した投稿のことです。ユーザーが自身の投稿でアパレルブランドを紹介すると、そのユーザーのフォロワーも紹介されたアパレルブランドに興味を持ちます。

第三者からによるクチコミは信頼性が増し、友人のおすすめは興味を持って購入したいと気になります。自社ブランドを着た写真を投稿してもらったり、感想を投稿してもらうなどして、UGCを集めましょう。

UGCをリポストして自社ブランドのアカウントで紹介すれば、ユーザーとの親交も深まります。UGCのリポスト投稿は、投稿作りの時間の削減や親近感が増すメリットもあります。ぜひインスタグラム運用に役立てましょう。

ブランドコンセプトが伝わりやすいコンテンツ作成

まずはプロフィールや投稿の一覧をひと目見て、コンセプトが伝わるようなコンテンツを作成するのが重要です。そのためコンテンツを作成する際には事前にブランドやコンセプトイメージなどをチーム全体で共有して、使用するカラーや文章のトンマナといったルールを決めてから作成を行うのがおすすめです。

もしこれらのルールから逸脱したものができてしまった場合は、写真を枠で囲ったりキャンペーン用の画像に見せたりといった、通常とは違うものに見せる工夫を行いましょう。

フォロワーが求めるもの・アカウント強みを理解する

既にアカウントが存在する場合は現状を分析し、フォロワーが求めるものやアカウントの強みはなにか明確化させましょう。インスタではプロアカウントに切り替えを行い、インサイト機能と呼ばれる分析機能を利用することで、投稿の分析ができます。

たとえば投稿の表示回数やフォロワーの年齢や性別といった属性、いいね・コメントの割合などさまざまな情報が把握可能です。これにより、どういった投稿がフォロワーに好まれるか、アカウントがどういった層に人気があるのかなどが理解できます。

これにより今後アカウントでどういった投稿を行うべきか、どういった層に向けてアプローチを行うべきかの方向性を決めやすく、フォロワー数の増加や集客にもつなげやすくなるでしょう。

コメント・いいね・フォローバックは積極的に

コメントやいいね、フォローバック、DMといったユーザーとのコミュニケーションは、積極的に行ってください。ユーザーはコメントに返信をもらったり、いいねを返してもらえたりすると、相手に対して好感を抱きやすく、さらにいいねやコメントをもらいやすくなります

またこれを繰り返すことで、相手のタイムラインに投稿が表示されやすくなり、ファン化や信頼関係の構築にもつなげやすいでしょう。コミュニケーションの方法としては、ほかにも前述したインスタライブやストーリーズのアンケート機能などもあるため、うまく活用してください。

インスタグラマーを起用する

ファッション系のインスタグラマーを起用し、自社の商品・サービスを宣伝してもらうのもおすすめです。インスタグラマーはユーザーに大きな影響力があり、宣伝してもらうことでフォロワーに対し強く販売促進をうながせます。またインスタグラマーはクリエイティブな投稿を作成するためのノウハウも豊富であり、より商品・サービスを魅力的に宣伝してもらえるでしょう。

インスタには、このインスタグラマーによるPR投稿をこのまま広告として出稿する「ブランドコンテンツ」も利用可能であり、より幅広い宣伝も行えます。ただし、いくらフォロワー数が多かったとしても、商品のイメージに合わなければ効果は期待できないため、誰に依頼するかは慎重に検討した方がいいでしょう。

ニーズに合ったハッシュタグの選定

インスタでは投稿につけるハッシュタグの選定も重要です。インスタではハッシュタグで検索を行い、自身の欲しい情報を探すユーザーが多くいます。そのため、ハッシュタグをつけることでフォロワー以外の人にも投稿を見てもらいやすく、新規顧客獲得にもつなげやすくなるでしょう。

ただし、内容とまったく異なる内容のハッシュタグをつけると、検索結果を見るユーザーから不興を買いやすく、ハッシュタグをつける効果も薄くなります。そのため、ハッシュタグは内容に合わせ、人気のハッシュタグの中から選定するのがおすすめです。

インスタ広告を活用する

インスタ広告を出すのも、認知拡大を広げる方法としておすすめです。インスタの広告は、広告を表示するターゲットの設定を非常に細かく行えるため、少ない金額でも高い効果が期待できます。またターゲットに対して即座にアプローチが行えるため、通常のアカウント運用よりも即時的な効果が期待できるでしょう。

とくにアカウントの運用に悩んでいる場合は、インスタ広告を活用することで、集客やフォロワーの増加にもつなげやすくなります。

人気のファッション系インスタグラマーを紹介

最後に、インスタグラマーの起用を考えている方に向け、人気のインスタグラマーを簡単に紹介します。

【10代】

  • m e r o *(カジュアルガーリーなモテコーデ)
  • 福山絢水(コーデは独特のセンスを生かしたシンプルなスタイル)
  • 木村なつみ(モノトーンのシンプルきれいめスタイル)

【20代】

【30~40代】

  • 柴田紗希(個性的で大人かわいいスタイル)
  • choco(ナチュラルなフェミニンスタイル)
  • mei(大人のきれいめコーデ)

それぞれのインスタグラマーの詳細や、男性版の人気インスタグラマー、海外の人気インスタグラマーなどについては「人気のファッションインスタグラマー24選!10代~40代まで男女別に紹介」で紹介しています。ぜひこちらも参考にしてください。

まとめ

今回はアパレル企業におけるインスタの重要性や実際の成功事例、インスタを運用するうえでのポイントなどについて詳しく紹介しました。アパレル企業とインスタは非常に相性がよく、高い効果が期待できるため、ぜひこの記事を参考にインスタの運用に挑戦してはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

百田

百田

国立大学にてマーケティングを学び、卒業後メーカーへ勤務したのちライターへ転身。SaaSやInstagramマーケティングに関する記事を中心に執筆活動を行う。

関連記事

  1. インサイトの見方を解説

    Instagramのインサイト機能とは?見方と分析方法を解説

  2. 【2024年最新版】FacebookとInstagramの連携方法!連携解除や投稿の方法も

  3. ストーリーズ広告とは?特徴と配信時のポイントを解説

    ストーリーズ広告とは?特徴と配信時のポイントを解説

記事の監修者

   AKI TOKUDA
   

AKI TOKUDA

ファッション業界にて10年、全国の百貨店・ファッションビルの新店舗立ち上げから、不採算店舗の立て直しなど、ファッション関係の数値管理・MD・マーケティングに従事。グループ会社表彰式にて数回最優秀賞・優勝賞を受賞。 その後、大手企業はじめSNSマーケティングを軸としたブランディング、世界観創りを行う。

aboveu公式ホームページ

記事カテゴリ