「インスタグラムを使ってビジネスを広めたい。」
と思い、日々インスタグラムを更新している人も多いのではないでしょうか。
インスタグラムは拡散性が低いSNSです。
たくさんのユーザーの目につきやすい発見タブに投稿が掲載されるには、コツコツ更新したりフォロワーとの関係性を深めたりと日々の運用の努力が必要です。
「短期間でアカウントの認知度をあげたい。」
「セールや期間限定などの情報をたくさんのユーザーにアプローチしたい。」
上記のようなお悩みがある場合、インスタグラム広告を活用する手段があります。
ですが「広告設定の仕方がわからない。」「設定が複雑」と感じる人も少なくないでしょう。
今回はインスタグラム広告の出し方について解説します。
ぜひ最後までご覧いただきインスタグラム広告を活用してみてください。
インスタグラム広告とは?
インスタグラム広告とは、インスタグラムのフィードやストーリーズなどに掲載される写真や動画の広告です。
インスタグラム広告の特徴は2つあります。
- ユーザーが広告と感じにくい
- ターゲティングが高精度
ユーザーは広告とわかると、情報に対して身構えてしまいます。さらに、情報を見ないまま離脱・スキップするなど広告を避ける行動をとります。
しかし、インスタグラム広告はタイムラインやストーリーズなど他のユーザー投稿と同じように掲載されます。そのため、広告と感じにくく、自然と広告が目に入ります。
また、FacebookのAI機能を使い、どういった人物に対して広告を配信するかユーザー設定が可能です。
どんなユーザーに広告を表示したいかを設定し、アプローチしたいユーザー層へ広告を届けることができます。
詳細なターゲット設定は、インスタグラム広告の特徴のひとつです。
「投稿の宣伝」との違い
インスタグラムで投稿をすると、投稿の右下に「投稿を宣伝」の文字が表示されます。
この「投稿を宣伝」から、簡単に広告のように投稿を他のユーザーへアピールできます。
「投稿を宣伝」とインスタグラム広告の違いは以下の通りです。
- 「投稿を宣伝する」は過去投稿を利用し作業が少なく手軽にできる
- インスタグラム広告はより詳細な広告設定ができる
「投稿の宣伝」の最大の特徴は、作業が少ないことです。
反応率の良かった過去の投稿を使い、投稿を宣伝しアカウントの認知度アップに活用できます。
一方インスタグラム広告は、設定作業が投稿の宣伝に比べてやや複雑です。
ですが、詳細に設定ができるため、アプローチしたいユーザー層に的確に広告を表示できます。
インスタグラム広告6種類
インスタグラム広告は、広告に使用するメディアや掲載する場所により、6種類に分けられます。
- 写真広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- ストーリーズ広告
- コレクション広告
- 発見タブ広告
写真広告
写真や画像1枚で表示する広告です。
一般的なフィード投稿のような広告で、タイムラインに表示されても他のユーザーの投稿と同じように見えます。
ユーザーが広告と感じにくく、自然に目に入るのが特徴です。
動画広告
動画を使った広告です。
フィード投稿やストーリーズで活用できます。
写真や画像を使った広告より、動画を使った広告はユーザーの目に入りやすく、興味関心を惹きつけます。
カルーセル広告
複数枚の写真や画像を使った広告です。
商品説明やサービスの特徴など、たくさんの情報をユーザーへアプローチできます。
「商品やサービスの詳細」や「ブランドの思い」などを伝えたい場合に効果的でしょう。
ストーリーズ広告
フォローしているアカウントのストーリーズ投稿の合間に広告が掲載されます。
24時間で投稿が消えるストーリーズの性質から、投稿より気軽にストーリーズを利用するユーザーもたくさんいます。
ストーリーズ広告はスマホ画面全体に画像や動画が表示され、情報が目につきやすいのが特徴です。
ストーリーズ広告を活用し、自然に外部ウェブサイトや商品購入ページへユーザの誘導が可能になるでしょう。
コレクション広告
メイン画像・動画と複数の小さい画像で構成された広告です。
商品を掲載しカタログのような広告が作れます。
ショッピング機能と同様に、数クリックで外部購入ページへユーザーを誘導できます。
ユーザーも気軽に商品ページへアクセスしやすいことがメリットです。
発見タブ広告
発見タブ広告は、インスタグラムの発見タブに表示される広告です。
発見タブは利用するユーザーの興味や関心により、表示される投稿がパーソナライズされています。
発見タブを見て、フォローしているアカウント以外の投稿を楽しむユーザーもいます。
ターゲットユーザーの範囲を広げ、興味関心が関連しているユーザーへ幅広くアプローチできることが特徴です。
インスタグラム広告の事前準備
インスタグラム広告を設定する前の準備について解説します。
事前準備
1. インスタグラムのアカウントをプロアカウントにする
2. Facebookページを作成する
3. インスタグラムとFacebookアカウントを連携させる
4. 広告マネジャーにログインする
インスタグラムプロアカウント
インスタグラムのアカウントをプロアカウントに切り替えましょう。
プロアカウントは、インスタグラム広告の設定だけでなくショッピング機能やインサイト分析など集客をサポートする機能を利用できます。
インスタグラムを効果的に運用したい方は必ずプロアカウントに切り替えましょう。
プロアカウント切り替え方法
1. プロフィール画面、右上のメニューを開き「設定」を選択する
2. 「アカウント」を選択し、下へスクロールする
3. 「プロアカウントへ切り替える」を選択する
4. カテゴリーを選択し、アカウントタイプ「ビジネス」を選ぶ
参考記事:インスタグラムのプロアカウントとは?設定手順も解説
Facebookページ
Facebookページを作成しましょう。
Facebookページはビジネス向けのFacebookアカウントです。
Facebookに個人アカウントがあれば誰でも作成でき、会社名やブランド名でFacebookページが作れます。
Facebookページ作成方法
1. メニューからページを選ぶ
2. 新しいページを作成(または作成)を選ぶ
3. 手順に沿って必要事項を入力し作成する
参考記事:Facebookページとは?作り方と活用方法を解説
インスタグラムとFacebookページの連携
インスタグラムのアカウントとFacebookページを連携させましょう。
インスタグラム広告の設定はFacebookのツールを利用します。
インスタグラムのアカウントとFacebookページを連携させることで、インスタグラムへも広告が出稿できます。
インスタグラムからFacebookページを連携する方法
1. インスタグラムのアカウントの「プロフィールの編集」を開く
2. プロフィール情報:ページを選択する
3. 「既存ページをリンク」を選択する
4. 表示されたFacebookページを選択する
参考記事:InstagramとFacebookを連携して同時投稿する方法
広告マネージャーを開く
Facebookが提供するビジネスツールの一つが広告マネージャーです。
Facebookだけではなくインスタグラムの広告も管理できます。
広告マネージャー利用方法
1. Facebookアカウントにログインする
2. メニューから「広告マネージャーを選択する
インスタグラム広告設定5ステップ
インスタグラム広告の設定方法を解説します。
インスタグラム広告は先述した「広告マネージャー」を開き、設定を進めます。
①広告キャンペーンの作成
広告マネージャーを開き「+作成」を選択します。
目的をひとつ選択します。
キャンペーン名を入力します。
②広告セットの作成
ここでは予算やターゲットの詳細設定をします。
セット名を入力します。(既存の名称のままでもOK)
予算と掲載期間を設定します。
オーディエンス(ターゲット)を設定します。
ターゲット層の地域・年齢・利用者層(ライフイベントや学歴)・興味関心・行動などの項目を選びます。
広告を配置する場所を設定します。
広告を掲載したいインスタグラムの場所(フィード・発見タブ・ストーリーズなど)にチェックを入れます。
③広告設定
広告名・広告に表示する名前を入力・選択します。
広告のフォーマットを設定します。
クリエイティブでは、広告として表示させたい画像や動画を選択します。
テキストの入力やウェブサイトの設定・CTAと呼ばれるアクションボタンなどを設定します。
- メディア編集
- テキスト
- ウェブサイトURL
- CTA
- トラッキング Facebookピクセル
設定画面右側では、プレビュー画面があり設定した広告を視覚的に確認ができます。
④支払い設定
広告の設定が完了後、所在地と通貨を確認し保存します。
その後、支払い情報を追加します。
⑤広告を公開する
支払い情報の登録が完了すると、広告が公開されます。
期間を設定した場合は、掲載開始期間になると広告が掲載されます。
設定した広告は、広告マネージャーで確認可能です。
インスタグラム広告を活用するポイント
インスタグラム広告を出す前に広告ポリシーの確認をしましょう。
また、広告を効果的に活用するためにターゲットを決め、結果を元に柔軟に改善していきましょう。
- 広告ポリシーを事前に確認する
- ターゲットをはっきり決める
- 公開後、成果に応じて改善する
広告ポリシーを確認する
広告を出す前に必ずFacebook社の広告ポリシーを確認しましょう。
設定した広告は、必ず広告ポリシーや利用規約に違反していないか審査されます。
違反していた場合は、広告の出稿停止やアカウントの利用制限されることもあるため、必ず確認しましょう。
ターゲットをはっきりさせる
「どんなユーザーにサービスや製品を届けたいか」目的をはっきり決めましょう。
インスタグラム広告はフィードだけではなく、ストーリーズや動画を使った広告もあります。
写真・画像・動画のうちどれが効果的か。フィード・ストーリーズのどちらに掲載する方がアプローチしやすいのか。など、ターゲットを想定し効果的な広告を設定しましょう。
改善する
広告マネージャーでは、設定した広告によって得られた結果を確認できます。
リーチ・インプレッションの数やエンゲージメント率ランキングなどの項目を確認し、より効果的な広告を目指し修正や改善をしましょう。
まとめ
インスタグラム広告は6種類あり詳細なターゲット設定をすることで、ユーザーに効果的にアプローチできます。
また1日1ドル以上から広告を出せるため、少ない予算で広告を出すことも可能です。
詳細なターゲティングや広告用の画像・動画を使った設定には広告マネージャーを使用します。
画面に沿って入力・選択するだけで、簡単に広告が設定されます。
広告を出稿後も広告マネージャーを活用し、結果から改善を繰り返すことで、より効果的な広告を目指すこともできるでしょう。
インスタグラムは拡散性が低いSNSです。
フォロワーとの関係性を深める長期的な運用に広告をプラスすれば、アカウントの認知度アップ・集客効果を高められます。
ぜひインスタグラム広告を活用してみてください。