インスタグラムは「映える」の言葉が流行ったように、若者の間で活用されるコミュニケーションツールでした。
近年のインスタグラムは、ショッピング機能の導入・インスタグラム広告など、ビジネスに活用できる機能が充実しています。
そこで、大企業〜個人経営者まで、ビジネスチャンスにつなげようと日々インスタグラムを更新している人がたくさんいます。
しかし、「毎日投稿しているのに宣伝効果はイマイチ」とインスタグラムをビジネスに活用しきれていない人がいるのも事実です。
インスタグラムは、世界中の人が利用しています。
効果的に活用することで、認知度の向上・ブランディング宣伝などに効果的でしょう。
もし、インスタグラムを使わないまま、ビジネスを進めることは、たくさんのメリットとビジネスチャンスを逃すことにもなるかもしれません。
そこで今回は、インスタグラムマーケティングついて基本情報から成功させるポイントまで、紹介しています。
インスタグラムを使って、自身のビジネスをより発展させたいと考えている方は、ぜひ参考にご一読ください。
インスタグラムマーケティングとは
インスタグラムマーケティングとは、インスタグラムを活用した販売戦略・マーケティングの方法です。
インスタグラムのアクティブユーザーの半数は、毎日インスタグラムにログインしているというデータもあります。
さらに、1日で複数回ログインすることもあり、日常的にインスタグラムは使われています。
ユーザーも多く、手軽に発信できるインスタグラムは、たくさんの企業が積極的に使っているSNSです。
インスタグラムでは次に紹介する効果を期待でき、ビジネスのチャンスを広めるでしょう。
インスタグラムマーケティングの効果
写真や動画が中心のインスタグラムは、次の3つの効果が期待できます。
ブランディング
企業やブランドのイメージを、写真や動画で伝えやすいインスタグラムは、ブランディングに効果的です。
物があふれる現代では、「イミ消費」「トキ消費」と呼ばれる消費行動があるように、物を購入する以外の価値が重要とされています。
そのため、企業がどんな社会貢献をしているのか、どんな思いで経営しているのかをビジュアルで伝えられるインスタグラムは、ブランドの認知度アップに効果があります。
購入の促進
コロナ禍もあり、オンラインショップの重要性が高まっています。
気軽にオンラインショップを作れるプラットフォームもあり、中小企業・個人でも簡単にオンラインショップを開設できるようになりました。
インスタグラムには、ショッピング機能が導入されています。
インスタグラムに投稿する画像や動画に「商品タグ」をダグづけすることで、インスタグラムからダイレクトに商品紹介ページへ移動できます。
「パルス消費」と呼ばれる消費行動は、SNSやネットショップを何気なくみていた際に、「欲しい!」と瞬間的・直感的に購買意欲が高まり、購入する消費行動です。
インスタグラのはユーザーの好みを判別し、興味関心が高まりそうな投稿が次から次へと表示しています。
インスタグラムのショッピング機能を活用すれば、パルス消費のような直感的な購買行動にも対応が可能です。
新たにネット検索する必要がなく、インスタグラムの投稿からダイレクトに商品購入ページに移動できるため、購入の促進につながります。
効率的な情報発信
インスタグラムを活用すれば、情報発信も効率的でしょう。
例えば、テレビCMは、年齢も性別もさまざまなな不特定多数の視聴者に向けてつくられています。
一方、インスタグラムは、興味関心が近いユーザーをおすすめする機能があります。
あなたが、ファッションに興味がありファッション関連の投稿をたくさん見ている場合は、おすすめの投稿にもファッション関連の投稿が表示されるでしょう。
このように、興味関心が似ているユーザーに投稿がおすすめ表示されるため、あなたのアカウントに興味をもつユーザーが集まる特性があります。
興味関心が似ているユーザーが集まり投稿を続けることで、フォロワーのファン化につながり、より効果的な情報発信につながるでしょう。
インスタグラムマーケティングの注意点
アクティブユーザー数も多く、ブランディングや販売の効果も期待できるインスタグラム。
インスタグラムマーケティングをする上で注意することはあるのでしょうか?
ここでは、3つの注意点を紹介します。
拡散力が低い
インスタグラムは拡散力が低いSNSです。
例えば、Twitterでは気軽に気になるツイートを拡散できるリツイート機能があります。
インスタグラムの投稿は、シェアボタンがあります。
しかし、自身のストーリーズでフォロワーに向けてシェアすることは可能ですが、Twitterほどの拡散力はありません。
そのため、インスタグラムのフォロワーやいいねを増やしたり、ブランディング・売上の効果が感じられるまで、半年・1年と長い目で運用することが重要です。
拡散力が低く、短期的に結果が得られないため、長期的な運用を心がけましょう。
投稿ビジュアル
インスタグラムは、写真や画像がメインのSNSです。
「映える」が流行した当初は、インパクトのある被写体を写真にとり、投稿することが主流でした。
現在は、写真投稿であれば、アプリを使いフィルターなどで加工した、より印象的な写真を投稿することが求められます。
たくさんの写真を見慣れているユーザーも多いため、変わったアングル・見たことのない景色など、目を引く写真であればあるほど、興味関心を惹きつけます。
また、文字を入れた投稿画像を作成し、情報雑誌のようなアカウントも増えています。
文字がある投稿画像と文字がない画像では、どんな投稿内容か一目瞭然で見分けがつきます。
インスタグラムで情報収集している人も多く、お役立ち投稿が人気です。
このように、こだわりの写真や文字を入れた画像の投稿など目を引くビジュアルでの発信が、インスタグラムマーケティングを成功させる鍵と言えるでしょう。
人員確保
インスタグラムマーケティングの成功には、定期的な発信が欠かせません。
しかし、適当にスマホで撮った写真での投稿は、フォロワーやファンがつきにくく、インスタグラムマーケティングの成果もでにくいでしょう。
そのため、インスタグラム運用に関わる人員の確保が必要です。
例えば、お役立ち投稿をする際も、アカウントの運用方針に沿った情報発信が大切です。
ファッション関連であれば、自社製品を使ったコーディネートや、自社製品の魅力を伝える投稿が考えられます。
そのため、商品詳細を記載した画像を作成したりモデルが着用した写真を撮ったりと、インスタグラム用の投稿を作成する時間と人員が必要です。
毎日とは言わずとも、最低週2回くらいの発信がなければ、フォロワーにもあなたの発信が定着しません。
最低でも月8投稿以上の、投稿作成とスケジュールを確保できる人員が必要です。
現在は、インスタグラムの運用代行会社もあります。
予算に応じて対応してくれるため、「人手はたりないけれどインスタグラムを活用したい」と考えている方は、運用代行会社に気軽に問い合わせしてみてはいかがでしょうか?
インスタグラムマーケティングの方法
次に、インスタグラムマーケティングの方法を4つ紹介します。
アカウント運用
自身のアカウントを運用する方法です。
- 定期的なフィード投稿
- 毎日のストーリーズ投稿
- リール投稿によるリーチ数アップ
- ライブ配信によるフォロワーのファン化
など、アカウントからの発信によって、ブランド力を高めます。
インスタグラム広告
まだ自身のアカウントを知らないユーザーへアプローチできる方法が、インスタグラム広告です。
インスタグラム広告は、1ドル〜始められるメリットがあります。
インスタグラム広告の予算が増えるほど、広告による他のアカウントへのアプローチは高まります。
しかし、少ない予算で少しずつ認知度を上げていく方法も可能です。
インスタグラム広告は、他のユーザーの投稿の合間に表示されます。
その結果、宣伝されているという嫌悪感がなく、ユーザーの目に自然と入るメリットが効果的です。
キャンペーン
インスタグラムでは、キャンペーンを企画・運用できます。
例えば、応募条件がいいね&フォローというように、応募条件を簡単にすることで、キャンペーンに参加する人数が増えるでしょう。
キャンペーンのメリットは、以下の2点です。
- 応募条件により投稿のエンゲージメントが上がる。
- フォロワーが増える。
デメリットは、手動で応募者の管理や抽選をする必要もあり、時間と労力が必要なこともあるでしょう。
また、キャンペーン前には、インスタグラムの規約をチェックしておくことが重要です。
キャンペーンを効果的に活用すれば、自身のアカウントを飛躍的に伸ばすことにつながります。
インフルエンサーマーケティング
フォロワーの多い、インフルエンサーを通して、商品やサービスを宣伝するインフルエンサーマーケティング。
最近では、ステルスマーケティングを防ぐために、投稿に「PRです」と表示されていたり、タイアップ投稿と表示があったりします。
インフルエンサーマーケティングは、特定のファンがいるインフルエンサーに商品を紹介してもらうことで、ターゲットユーザーの認知度が上がり、売上アップが期待できます。
インスタグラムマーケティングを成功させるポイント
インスタグラムマーケティングを成功させるポイントを紹介します。
目的を決める
インスタグラムで達成したい目的を決めましょう。
例えば、以下の例です。
- 月の売上◯円アップ
- 1年以内にフォロワー1万人(認知度のアップ)
- ファンを増やす
- 採用活動
最終的に、インスタグラムで達成したい目的をはっきり察せることで、効果的な運用につながります。
ペルソナを設定する
目的を達成するために、どんなユーザーにアプローチするのか、具体的なユーザー像:ペルソナを決めることがおすすめです。
たくさんのユーザーが使っているインスタグラムで、あなたの投稿を効果的に発信するためには、具体的なユーザー像をイメージすると、どんな投稿が興味関心を惹きつけるのかのヒントになります。
ペルソナの設定では、性別や年齢以外に、ライフススタイルや悩みなどを細かく考えてみましょう。
具体的なユーザー像であるほど、アカウントの運用の改善に役立ちます。
アカウントのコンセプトを決める
アカウントのコンセプトを決めましょう。
インスタグラムは、1アカウント1テーマであるほど、伸びやすい傾向があります。
ファッションであればコーディネートの紹介、飲食店であれば商品やお店の紹介など、投稿の内容を決めましょう。
また、アカウントの見た目の方向性を決めておくこともおすすめです。
アカウントの方向性を決めておくとで、投稿のデザインが統一されます。
すると、アカウントのフィード投稿欄にもまとまりができ、フォロワーも増えやすくなるでしょう。
例えば、「写真は鮮やかにしてエネルギッシュに」または「明度・彩度を落として落ち着いた雰囲気にする」「使用する色やフォントを決める」など、投稿を作成する上で必要な情報をまとめておくことがおすすめです。
KPIを設定する
目的を設定したら、KPIを設定することで、目的達成に必要なアカウントの改善策が見えてきます。
その際は、プロアカウントで利用できるインサイトと呼ばれる、アカウントデータを閲覧できる機能を活用することがおすすめです。
「ブランディング」が目的な場合、「どの投稿でフォロワーが増えたか」などをインサイトからチェックできます。
もし、フォローしてくれる人が少ない、リーチ数も少ないなど、アカウント運用がうまくいっていない場合は、改善を繰り返しましょう。
投稿の内容を変えたり・投稿時間を変えるなどの対策を繰り返し、目的達成するために改善していくことが大切です。
まとめ
インスタグラムは、ユーザーも多く40代50代の利用も増えているSNSです。
写真や動画を活用して、イメージを伝えやすいインスタグラムは、ブランディングに効果があります。
さらに、ショッピング機能を利用すると、オンラインショップの売上増加も見込めるでしょう。
しかし、なかなかフォロワーが増えない・いいねやインスタグラムからの売り上げがないなど、インスタグラムを活用しきれない人もいます。
インスタグラムは、短期間でフォロワーが増えたり認知度があったりすることはあまりありません。
そのため、長期的な目線で目的を達成するために、インサイト機能を活用して投稿の改善を繰り返すことでインスタグラムでの発信の効果が高まります。
機能のアップデートにも目を配りながら、積極的にインスタグラムを活用することで、認知度のアップ・最終的な売上のアップにつなげましょう。
インスタグラムでお困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。